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会員の受賞
〇 美術史学会員 三浦篤氏 芸術選奨(評論等)受賞

令和3年度芸術選奨の<評論等>部門で、
三浦篤氏が文部科学大臣賞を受賞されました。

受賞理由(文化庁HPより)

三浦篤氏
19世紀後半から日本美術に触発されて、欧米各国に広範に波及したジャポニスム。一方、明治日本には西欧、とりわけ西洋画においてはフランスから美術文化が流入する。フランス近代美術史研究の第一人者三浦篤氏は、本書において、長年の研究を土台に、双方向的な視点から移植と選択的摂取を論じる。卓抜な三部構成、すなわちフランスと日本、そして両者の架け橋となった画家コランを間にはさんで考察し、これを説く的確な文体により秀逸な結実をもたらした。

【参照】
文化庁:令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93677401.html


〇 美術史学会員 佐藤康宏氏 芸術選奨(評論等)受賞

令和元年度芸術選奨の<評論等>部門で、
 佐藤康宏氏
が文部科学大臣賞を受賞されました。

贈賞理由(文化庁HPより)

佐藤康宏氏
今やすっかり国民画家となった伊藤若冲の画集や図録はあまた出版されているが,一歩踏み込んだ作家論や最新の学術的成果を盛り込んだ評伝ともなるとほとんど皆無に等しい。佐藤康宏氏の「若冲伝」は美術史家による手堅い実証と厳しい真贋(しんがん)の眼を経た上で,現代への訴求力をも備える最高水準の若冲論である。本書を手に取る読者は,自身の好きな若冲作品への理解を深め,その人生やセクシュアリティーに思いを致し,充実した文献一覧から研究者が積み上げてきた豊かな論戦を知ることができるだろう。正に今後の道標となる評伝の誕生である。

【参照】
文化庁:令和元年度(第70回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92070201.html


〇 美術史学会員 菅原真弓氏 芸術選奨(評論等)受賞

平成30年度芸術選奨の<評論等>部門で、
 菅原真弓氏
が文部科学大臣新人賞を受賞されました。

贈賞理由(文化庁HPより)

菅原真弓氏
菅原真弓氏の「月岡芳年伝 幕末明治のはざまに」は,血塗られた凄惨(せいさん)な表現ばかりが注目され,偏ったイメージで語られてきた幕末明治期の浮世絵師,月岡芳年を,手堅い実証的な美術史研究の沃野(よくや)に放ち,変転する時代の諸相をリアルに映した浮世の画家であることを明らかにした労作である。本書に凝集する丁寧な考察の加えられた江戸から明治の画像や文献類は,芳年研究はもちろん,世相やメディア研究など広い分野においても今後,大いに参照されていくことだろう。

【参照】
文化庁:平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1414075.html


〇 美術史学会員 五十殿利治氏 芸術選奨(評論等)受賞

平成29年度芸術選奨の<評論等>部門で、
 五十殿利治氏が文部科学大臣賞
を受賞されました。

贈賞理由(文化庁HPより)

五十殿利治氏
五十殿利治氏の研究は,ロシアアヴァンギャルドを視野に入れたことで,西欧美術との関係を重視してきた日本の近代美術史研究の可能性を大きく広げた。 この度の著作「非常時のモダニズム」は,時代を少し下って1930年代に目を向け,暗い時代と見なしがちな短絡を戒める。戦争へと向かう時代に美術家がどの ように「前向き」に表現と取り組んだかを丹念に追跡し,モダニズムが国境を越える国際性を有しながらも,彼らの生きる社会が国家による統制を強めていくさまを浮き彫りにした。

【参照】
文化庁:平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401983.html


〇 美術史学会元代表委員 辻惟雄氏 朝日賞受賞

平成28年度の朝日賞を美術史学会元代表委員の辻惟雄氏が受賞されました。辻惟雄氏は長きにわたり常任委員としてご活躍され、昭和62年度から平成2年度まで代表委員を務められました。

【参照】
朝日新聞社 朝日賞 2016(平成28)年度 受賞者一覧
http://www.asahi.com/shimbun/award/asahi/2016prizewinner.html


〇 美術史学会元代表委員 辻惟雄氏が文化功労者に選ばれました

平成28年度の文化功労者に、近世絵画研究に多大な功績をあげられている辻惟雄東京大学名誉教授・多摩美術大学名誉教授が選ばれました。辻惟雄氏は長きにわたり美術史学会常任委員としてご活躍され、昭和62年度から平成2年度まで代表委員を務められました。

【参照】
文部科学省 平成28年度文化功労者
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/11/attach/1379064.htm



〇 美術史学会員 亀井若菜氏、山本聡美氏、芸術選奨(評論等)受賞

平成27年度芸術選奨の<評論等>部門で、
 亀井若菜氏が文部科学大臣賞
 山本聡美氏が文部科学大臣賞新人賞
を受賞されました。

贈賞理由(文化庁HPより)

亀井若菜氏
亀井若菜氏はこれまで日本中世美術史のパフォーマティヴな解読を追究してき た。研究者が「神」の立場に身を置いて作品の「客観的特性」を解き明かすという伝統的な美術史の方法に対し,氏の武器は,作品をあらしめている社会的・歴史 的条件の分析,表象としての作品の精緻な解読,そして女性研究者としての自身の考え方に対する意識である。読者は,「粉河寺縁起絵巻(こかわでらえんぎ えまき)」,「信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)」,「掃墨物語絵巻(はいずみ ものがたりえまき)」の3点の中世絵巻について,単に所与の結論を与えられるのではなく,当時の男女の社会的役割の差異に基づく解釈によって,これらの絵巻 が時に思い掛けない結末を示していることを心ときめかせつつ知るのである。

山本聡美氏
九相図(くそうず)とは女性の死体が腐敗し,白骨化する変化を9段階で描き表す絵画のことだが,本書はその歴史と意味を解き明かした好著である。男性の煩悩滅却の仏教修行に用いられた九相図(くそうず)は,不浄と無常の絵画として多 様な展開を見せた。説話文学と交差し,漢詩や和歌と融合し,絵解きや版本によ る大衆化を経て近現代絵画に至るまで,脈々と続く九相図(くそうず)の伝統と変 容の有様を紹介し,日本人の死生観にまで迫ろうとした努力は顕彰に値する。学術の成果を分かりやすく一般に伝えた点も評価したい。


【参照】
文化庁:平成27年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
 http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016030902.html


 
 
 
 
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